Q&A


  ■DTMの機材について
質問:当然のメールすみません m(_ _)m
いろいろとホームページを見ていましたら、加茂フミヨシさんの
ホームページに来ました。誠に失礼ですが、その時に初めて加茂
フミヨシさんの存在を知りました。私は今大学四年生で、いろいろと
就職活動をしながら宮脇俊郎さんのもとでギターを習っているものです。
Q&Aはいろいろと参考になることが書かれており、とてもいい勉強に
なりました。話は変わりますが、なぜ突然メールをしたのかと
いいますと、私もDTMをやっているのですが、最近今のソフトに
不満が出てきましたので買い換えようと思い、そんな時にQ&Aを見まして、
加茂フミヨシさんがお使いになられていますCubaseがとても気に
なり始めました、そこでいろいろ見ましたらCubaseにもいろいろと
種類がありましたので、加茂フミヨシさんがお使いになられています
種類について教えて頂けたらと思いメールをしました。
後、もう一つだけ質問があるのですが、オーディオインターフェイスに
つきましても買い換えようと思っていましたので、RMEにつきましても
いろいろと種類がありましたので、参考までにご使用になられているものを
教えていただけたら幸いです。
P.S ちなみにパソコンはwindowsを使っています。(from ひでさん)

回答:ひでさん、始めまして!僕のホームページに来ていただいて
ありがとうございます。宮脇さんの生徒さんなのですね。
宮脇さんの教本は僕達プロの目から見ても役立つ情報が満載だと
思いますよ!ギター以外にもDTMもやってらっしゃるのですね。

さて、機材に関するご質問の回答ですが、僕はCubase VSTの5.1という
奴を使っています。オーディオインターフェイスはRMEのPSTという
奴を使っていますが、新規でご購入されるのでしたら、Cubaseでしたら
当然SXの最新版が良いでしょうし、RMEもDigiface等の高級機種が良いと
思いますよ。では、なんで僕がそれを使わないのか?と良いますと、
自宅で完成形の音を作る気が無いからです。

最近は宅録等が流行りですが、この宅録の方式は「電気・ノイズ系統」
においてプロユースのスタジオで録音した業務用の音には到底叶いません。
勿論、宅録でもノイズを減らしたりコンセント等を工夫して良い音を
得ることは出来ると思いますが、僕は「音楽家」であって「エンジニア」
ではありませんので、音楽を作ったり演奏をすることを仕事にしていますから
他の事について中途半端な知識を集めてもたいした音は録れませんし、
それよりは優秀なエンジニアの方とコラボレーションしたいという気持ちの
方が強いです。従って、DTMのソフト等については「何でも良い」という
所も実際にはありますが、スタジオのレンタル料というのもバカにはなりません
ので、スタジオワークでの作業において余計な手間を増やさない為に、
自宅で出来るだけ「先頭データの揃ったWAVファイルを作れる部分は作る」
ようにしています。そうすれば、スタジオでは打ち込みのフレーズ等は
CD-Rでオーディオファイルを持ってきてProtoolsの中に並べれば良いだけなので
生演奏のフレーズ以外のオケはスタジオ入りした時点で完成していることに
なります。そういった意味においてCubaseは結構使いやすいですが、最近は
もっと良いソフトもどんどん発売しているようで、僕も時間があれば、
新しいのを試したいと思っているところです。

もう一つ、僕が自宅で完成形の音を作る気がない→DTMのソフト等を
あまり拘っていない要因として、スタジオの緊迫感の中で演奏したフレーズ
というのは自分の心の中から生まれた真の自分の実力が反映されている
ものなのです。音楽というのは魂で演奏するものであると僕は考えます。
魂を実際の音に変換させるには技術を勉強しなければいけませんが、技術を
身につけた者にとっては、「技術の事を考えないで音楽をやる」環境が
必要でもあります。要は関係者やスタッフのいる前で潔く魂を込めて
演奏した物を僕は大事にしているのです。演奏は何度もやりません。
せいぜい3度位です。自宅では一生懸命練習して、人前に出たらその練習
した事を忘れて、音楽だけに取り組む。これが僕にとっての良い音を録る
コツなのでDTMに関しての認識はせいぜい関係者に聞かせるプレゼン用の
デモが作れれば良いとしか考えていないのです。

完成形の音作りに関しては100%Protoolsでやっていきます。スタジオの
モニターで聞いて、スタジオのオーディオインターフェイスに録音して、
スタジオのエンジニアに音を調整してもらうのが僕にとっては一番良い音に
仕上がります。DTMの買い物をする時のコツは「DTMでどこまでをやるか」
という事をしっかり決めて買い物をすることです。一見何でも出来る、と
思いがちですが、やってみると良い音を得るのはとても難しくお金と手間も
かかるので、個人的にはプリプロでの使用をお薦めします。また、これからは
極力シールドやアナログ回路の要らないソフトシンセ・ソフトサンプラーの環境
で作業をされるのがどのDTMソフトを選ぶにしても良いと思いますよ!
もしよろしければご参考になさってくださいね!!宮脇さんによろしくお伝え下さい!

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