Q&A


  ■加茂さんは昔どういう曲を練習してたのですか?
質問:お久しぶりです覚えてらっしゃいますか?
 いまは就活とバンドで忙しくて死にそうですw
簡単な質問なんですか加茂さんは学生時代どんな曲を
コピーしてロックいがいでどんなジャンルをコピーされたんだすか?
 加茂さんの曲を聞いていろんな事ができ懐が深い印象を
もったのでどうようにして今のスタイルができたかも知りたいです。
(from 渋谷さん)


回答:こんにちは、渋谷さん!お久しぶりです。
勿論覚えていますよ。就職活動どうされているのかなーと
心配しておりました。お元気そうで何よりです。

さて、昔コピーした曲ですか、もし懐が深いと感じていただけた
のならそれは幼少期からやっているエレクトーンが起因していると
思います。最近はエレクトーンはコンピューターとの連動に
走ってしまっていて、肝心のプレイ面の方は???っていう
感じも少々ありますが、僕がエレクトーンをやっていたころは
クラシック、ジャズ、フュージョン、といった音楽をガンガン
弾いていくという内容でしたので、とにかくクラシックと
フュージョンはかなり弾いたと思います。子供の時なので
具体的に何をやったかは覚えていませんが、バロック系の
クラシックが好みでしたね。

オリジナル曲制作への興味は小学生の頃から結構あって、
というか、無理やり作らされるんですよ(笑)
コンクールとか結構出てましたからね。それなりに良い成績
だったんですよ(笑)途中で「座ってしか弾けない鍵盤楽器は
嫌だ!」とか言って中学の時に辞めてしまったんですけど。

そんな小学生〜中学時代を過ごして一時的に音楽が嫌いに
なってしまったんですが、中学校卒業あたり位からかなぁ、
ダンスミュージックを良く聞くようになりましたね。
ハウスとユーロビートが中でもお気に入りでしたね。
SOULUSOULとかガンガンに聞いてましたね。
シンセを買って打ち込みなんかもしていました。
こういう音楽は僕が習っていた音楽とはまったく違うもの
だったので、自分としては音楽をやっている気がしないという
か、新しい事が出来ている感覚があったのと、ユーロビート
とかってハーモニーがクラシカルな物も結構あってそんなに
自分の感覚からはずれてもいなかったというのがあったので
結構はまったんだと思いますね。
ストック・エイトキン&ウォーターマンの作品とか結構
コピーしていました。

で、高校時代に入るとハードロックが流行るようになって
いて、その頃僕はガンガンに夜遊びばかりしていて(笑)
勉強とは全く縁がないような生活をしていたんですが、
夜遊び仲間が洋楽のハードロックのビデオやCDを沢山聞かせて
くれるんですよ。一応鍵盤楽器だったら譜面を見てすぐ
弾くことは出来たし、打ち込みもそれなりにできたので、
友達のギターと僕のキーボード&打ち込みで合わせて遊ぶ、
とかを友人の家で始めたのです。これがとても面白い!
他の人の演奏と一緒に合わせて弾くというのはかなり
面白くて、バンドをやったりもしました。Yngwie Malmsteen
とか結構コピーしましたね。キーボードでですけど。

ところが、ハードロックというのは基本的にギターが主役
なところがありますよね?キーボードも良いんだけど
ライブビデオだとギターがやっぱり目立ってるんです。
っていうかキーボードはたまにしか映らない(>_<)
しかも、キーボードは座って弾くというのが嫌だという理由で
僕もエレクトーン辞めてるくらい派手に弾くのが好きだったので
やっぱり僕も立って演奏するギターがやりたいと思ったんですよ。
だからギターを始めたかったんだけれど、ちょっとした事が
あって、東京に行って大学に進学したいと思い出したんです。
で、ギターはその後でやろうと。

で、19の時に東京に出て念願のギターを始めたのです。
結構遅いスタートだったので、大学のサークルに入ると
僕が一番下手くそなわけです。だから一生懸命練習しましたね。
もう冗談抜きで一生懸命やりました。プロとかアマとかどうでも
良かった。とにかく巧くなりたかったので、どんな曲でも弾ける
ようにしようと思って、ギターに関してはオールジャンルの曲を
コピーしました。特に一生懸命やったのは、AOR、HardRock、
Fusion、Funk、Bluesですね。
特に思い出深いのは、Deep Purple「Highway Star」ですね。
ソロの速いピッキングが出来なくて毎日毎日コピーしましたね。
あとは、Charさんの「Smoky」もかなり練習しました。
このカッティングも強烈に練習した思い出があります。

僕はギターを始めたのがかなり遅いので、曲を書いたりする時も
ギター的発想というよりは楽譜的な発想なんですよね。あくまでも
楽器を弾くということと曲を書くということは全く分けて考えて
いるんです。ギター歴が長ければギターを弾くということがそのまま
曲作りになる、っていう場合もあると思うんですが、僕のスタイルは
曲作りとはメロディーを書くこと、アレンジは各楽器のアンサンブル、
ギターを弾くときはギターをきちんと弾く、と結構分けて考えてます。
ですから、プロデュースに徹する時は自分で演奏しないことが多いです。
演奏まで自分でやると、ギターに気持ちが行き過ぎてしまって、
どうしても音楽全体の事を考えられなくなってしまうので、そういう
時はあえてギターを打ち込みで表現したりする場合も結構あります。
アレンジの整合性が強く要求される演歌等の仕事では殆ど演奏しないですね。

もう一つ僕の特徴をあげるとすると、大学の時にやっていたコンピューター
です。大学は応用数学科というところでコンピューター・プログラミングを
BASICという言語とCという言語を勉強しました。これがコンピューターの
苦手意識を無くした部分が結構あって、いわゆるマルチメディア・コンテンツ
と呼ばれるCD-ROMやホームページに音楽がついているようなテクノロジーが
ありますよね?そういうジャンルで仕事をしていたこともあるんです。
ですから、コンピューターで作曲アレンジをするのとギターを弾くのは
僕にとって全く同じ感覚なんですよね。この辺が僕のスタイルの要素に
なっていると思いますが、やり方は人それぞれだと思いますので、(逆に
僕なんかはバンドを組んでライブをやりたい、といつも思っているけどなかなか
実現しないのが現状)自分にあったやり方でコピーをしていけば良いと思います。
バンド活動と就職活動の2足のわらじは大変だと思いますが頑張ってくださいね!

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