Q&A


  ■ピックのお尻を持つようにして軽くピッキングする方法を教えて下さい。
質問:「ピックのお尻を持つようにして軽くピッキングする」方法
について質問させてください。「ピックが弦に負ける弾き方」の場合、
(ピックを動かす速度が遅いときには)その音量は小さくなると思うのですが
正しい解釈でしょうか?(from 小川さん)

回答:小川さん、こんにちは。ピックが弦に負ける弾き方についてですね。
これって結構誤解する人多いと思うんですが、弦に負ける・・・みたいな
言い方だと「凄い弱く弾く」みたいに考えがちですよね。でも、超速弾き
みたいなオルタネイトピッキングで凄い弱く弾くって出来ると思います?
(エコノミー系だったら話は別ですが)当然、物理的な往復のエネルギー
が加わりますので、ピックの先端だけを綺麗に弦に当てたとしても
スウィープ系よりはオルタネイトの方が「力強い音」になるんですよ。

そもそも、「ピックを動かす速度が遅い」という状況はあまり無い、と
思います。スローなフレーズでもピックは「速く動き」ます。要するに、
音を出す時は弦の上をどれだけ速くピックが通過するかによって歯切れが
決まるわけですよね。うーん、どういう状況がわかりやすいですかね〜〜、
例えば、凄いスローな曲で、チョーキング一発で音を伸ばすとしましょう。
ジョン・サイクスのバラードでのソロみたいな感じですかね。
そういう曲でピックを動かす速度が遅かったらあまり良い音が出てきません。
ピックは歯切れ良く、素早く「ビシっつ!!」とピッキングしなければ
なりません。で、チョーキングしてビブラートで伸ばす、と。(^^)

ピックが弦に負けるというのは速度とは関係ありません。上記のサイクス風
のスローバラードフレーズにしても、もしピックを凄い強い力で持っていた
としたら弦が切れてしまう可能性もあります。速弾きのオルタネイトピッキング
だったらなおさらですよね。カッティングで弦が切れる場合もあります。
それはまずいですので、ピックの動きは「ビシっつ!!」と速いのですが、
弦とピックが当たる瞬間にピックが弦に負けてくれれば衝撃を逃がせますよね。
それでスムーズに弾けるんですよ。僕が硬いピックを推奨しているのは、
柔らかいピックだと、ピック自体が曲がってしまうので、弦とピックが当たる
瞬間にピック自身が衝撃を逃がしてしまいます。しかし、これでは強弱の
幅は小さくなってしまう訳なんです。(ピック自身が曲がるから、ピックと
弦が当たる時に衝撃エネルギーが吸収されてしまいますよね。ん?ちょっと
理科系チックですね。(笑))しかし、硬いピックの場合、もしピックを
柔らかく持つ事さえ出来るのであれば弦に負けるような動きも当然出来ますし
硬いピックが強く弦に当たれば強い音が出せます。この事によって強弱の幅が
生まれ易くなります。ですので、「ピックを動かす速度が遅い」という事は
あまり考えない方がいいと思いますよ。基本は、ピックを動かす時は鋭く!
弦に当たる瞬間は柔らかく!だと思います。試してみて下さい!!(^^)

[前のページ]  [メニュー]  [次のページ]