Q&A


  ■指がピックに圧迫されて痛くなるのですが・・・
質問:加茂さんはじめまして。私はギター歴2年半くらいのメタル志望です。
早速質問なんですが、ピッキングで指が痛くなるのですが、何か解決策は
ないでしょうか。具体的に言いますと、人差し指の側面、丁度爪のすぐ横の
辺りがギターを弾くと痛くなります。私は親指にピックを垂直に乗せ、
人差し指は力を抜いて(軽く曲がった状態)、指の側面でピックを挟んで
いるのですが……特にアップピッキングの時に、人差し指の痛む部分が、
てこの原理でいうところの、支点の役割を果たし、ピックに圧迫されて
痛んでいるようです。指が細いせいかとも思いましたが、開始早々
痛くなる日も、あまり痛くない日もあるので、ピッキングかピックの
持ち方に原因があると思います。雑誌やDVDを参考に、ピッキングは
数ヶ月間試行錯誤を続けているのですが、どうもうまくいきません。
たくさん練習をしたいけど、指が痛くて練習にならない…
そんな感じでもう困り果てています。
説明など下手なので分かり辛い&少々長くなってしまいましたが、
どうか答えていただけると大助かりです。(from いつかはデスメタラーさん)

回答:いつかはデスメタラーさん、はじめまして!
僕の事をメタル系だと思っている方はあまりいないのですが、
実はアマチュアの時に「ナパーム・デス」の完全コピー譜を書いた事が
あります(笑)デスって一曲短いんですよね!最近は全く聴いていないので
この10年でデスも進化しているのかもしれませんが・・・。
僕が最後に聞いたメタルは、デスと対極と言われていた?ドゥーム・メタル
ですね。当時組んでいたベーシストの影響で、Cathedralってバンドを
聞いていました。

僕が最も苦手としていたテクニックが「ジャーマン・メタルのリフ」と、
「全てダウンピッキングするメタルのリフ」なんです。まず、ジャーマンの
リフって休み無しで延々とオルタネイトしないといけないですよね?
あれがどうにも苦手で、昔ハロウィンのコピーをやった時にソロは結構
弾けるけどバッキングが・・・みたいな状態でした。それから、なんと
言っても難しかったのが「メタリカ」のリフです。思い出に残っている
のは「Through the Never」という曲です。空耳アワーで
寿司! 鳥! 風呂! 寝ろ!という曲といえばわかりますかね?(笑)

とにかくああいう曲はピッキングのスピード命なので、パワーで
弾いてしまいがちです。で、僕はいつかはデスメタラーさんと同じような
感じであちこち指や手が痛かった覚えがあります。でも、痛いという
事は「どこかに無駄な力」が入っているんですよ。そうでなければ
痛くならないです。ピックの持ち方はあまり関係無いと思います。
何故なら、メタリカのギター&ボーカル、ジェイムズのピックの持ち方は
基本と言える持ち方では無いからです。

ピックの持ち方は適当で良いですから、弾く時に無駄な力が入って
いないか慎重にチェックして下さい。自分だけでわからなければ
友達のギタリストと一緒に練習して、お互いチェックしてみたら良いと
思います。自分だけで練習していると案外わからないものですよ。

それから、メタルの曲っていうのはどうしてもテンポが速いので
ああいう曲ばっかりを練習していると脱力する練習がしにくいです。
たまに気分を変えてダンサブルな曲のカッティングとかをやってみるのも
良いと思いますよ。メタルに比べるとダンス系の音楽はテンポが遅く
感じるでしょうから、なんだ簡単ジャン!と思うかもしれませんが
ノリを出すような演奏は難しくて、手首のスナップが効いてないと
なかなかうまくいきません。でも、そういうことをやりつつ、また
メタルの曲に戻って練習してみたりすると意外と脱力できてたり
するんですよね。クリーン・トーンでジャズ等を弾いてみるのも良いと
思いますよ。僕の著書「ひたすら弾くだけ!ギター・トレーニング」では
メタル系のリフとダンス系のカッティング、それからジャズも全て
平行して扱っていますので、練習ネタにはもってこいだと思います。
よろしければ是非活用してみてください。(^^)それでは!!

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