Q&A


  ■スウィープのときの音作りについて
質問:スウィープを極めようと思い練習しているのですが、
スウィープをやる際にアンプ直ならうまくいくのですがオーバー
ドライブをかけるとミュートができていないのか(ミュートの
しかたがおかしいのでしょうか…)雑音が混じってしまいます。
しっかりできている人は歪みをかけても、きれいな音になるの
でしょうか? また、ピックアップセレクターはリアにするのが普通ですか?
(from 市川さん)

回答:市川さん、ドモです!
スウィープのときの音作りについて、とのご質問ですが
実際には音作りというよりは、奏法をチェックされたほうが
問題が解決する可能性が高いと思いました。

「アンプ直ならうまくいく」というのはそんなに歪ませていない
サウンドの事ですね?もしアンプ直だったとしても、PEAVEY EVH5150や
MARSHALL JCM2000のようなハイゲインのアンプを使うと「エフェクター以上
に歪みます」ので、音色に関してはまずは上記のアンプなどをおいてある
リハーサルスタジオに入ってチェックしてみるのをおすすめしますよ!

スウィープについてはQ&Aの「■スウィープ・ピッキングの方法」や
「■スウィープやタッピングでノイズが出るのですが・・・」、
「■スウィープピッキングのミュート」のコラムを参照していただきたい
のですが、基本的に僕はスウィープは左手で鳴らす奏法だと思っているんですよ。
左手だけで音が出ないのに右手を合わせても意味がない、位に僕は考えて
います。基本的に僕はソロは左手に右手を合わせるように演奏して、
バッキングは右手に左手を合わせるように演奏することを考えます。
スウィープ奏法はギターソロでの使用が多いですから、左手をきちんと
鍛えないといけません。良くコンテスト等の審査員等でいろんなギタリストの
演奏を聞く機会があるのですが、スウィープをミスしてしまう場合は、
左手の動きよりも右手のピッキングが速くなってしまって音がプチプチと
なってしまい何の音を弾いているのかイマイチ伝わらない、という状況に
なってしまうことが多いようです。

ですから、スウィープをミュートするよりも、左手のハンマリングだけで
音が出せるようにしておくという練習方法が好ましいと思います。
ジョー・サトリアーニやリッチー・コッツェンはこの方式でスウィープを
演奏していると思います。

ただし、例外もありまして、それはバレーをするようなポジションで
スウィープをする場合です。「異弦同フレットのスウィープ」ですね。
例えば、1弦5フレット、2弦5フレット、3弦5フレットを連続で弾くと
なったら少なくとも左手のハンマリングでは音が出しようがないわけなので、
右手のミュートも必要になってきます。しかし、そのポジションであっても
左手の指を上手く反らせながら極力音が重ならないように左手の動きを
工夫して弾いていくのが良いです。フランク・ギャンバレとかはそういう
動きがかなり上手いですよね。ギャンバレは歪んでいる音もクリーンの音も
ノイズが少なく綺麗な音でスウィープを決めまくってますよ。

やはり、一つ一つのフォームをしっかりと確立させていくしかないので、
ゆっくりから始めて段々と速くしていく練習方法が良いでしょう。
最後に、ピックアップセレクターは多くのギタリストはスウィープの際は
フロントピックアップにして弾いていると思います。僕の場合は好みの音として
スピードよりもクリアではっきりとしたサウンドが出したいので、リアで
演奏するようにしています。よろしければ参考にしてください!!

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