Q&A


  ■歪みのさじ加減について
質問:こんばんは。おひさしぶりです。エフェクターの設定の時は
お世話になりました。自分の結論でエフェクターに頼らなくてもいいように
もっと練習することにしました。もうひとつ質問なのですが、
今僕はメタル系のバンドをやっているのですが、いまいちどの位歪ませれば
いいか分かりません。僕自身はいわゆるミッドを極端にカットした
ドンシャリサウンドは嫌いなのです。一応5150を使った設定で
ベース2〜3、ミドル6〜7、トレブル4〜5、マスター適量、
ゲイン4〜5です。自分としてはそんなにキンキンしてもいないし低音が
出てない訳でもないしいい感じだと思うのですが、他のメンバーはもっと
歪ませたと方がいいというのです。正直僕はメタルでもオーバードライブで
もやってやれないことはないと思うのですが?未熟者にアドバイスをお願い
いたします。(from ラリゴさん)

回答:こんにちは、ラリゴさん!段々と寒くなってきて、野外の
コンサート等は出来れば避けたい・・・時期になってきましたね!!(>_<)
ヘヴィーメタルのギターはピッキングが多いですからね、手が
かじかむと最悪ですよね。(笑)

ってな感じで早速回答に行きたいと思いますが、僕は「ローランドの
ジャズ・コーラスと、ボスのオーバードライブ」だけでしょっちゅう
ヘヴィーメタル奏法はやっていますよ。問題を感じたことはありませんね。
ヘヴィーな感じに聞かせるには僕の中では「ピッキングの当て方」が
マスト・アイテムだと考えます。
通常時僕は弦とピックを「極力平行に当てるように」気をつけて弾いて
いますが、ヘヴィーメタルのサウンド、特にヘヴィーメタルのリフを
弾くときは「右手のミュートをした状態で、ピックを順アングルに当てて、
しかも軽く、かつ、速くピッキングする」ようにしています。

一つずつ説明しますが、右手のミュートはわかりやすいと思いますが、
ヘヴィーに聞かせるには「ザクザク」とした質感がリフに欲しいので、
歪ませてミュートをかけるとそういうニュアンスが出しやすいです。
ここでのポイントは「ミュートをかけすぎないこと」だと思います。
意外と「ちょこっとだけミュートしたサウンド」の方がヘヴィーに僕は
聴こえますね。また、右手をブリッジに強く押し付けすぎると、音程も
悪くなってしまいます。そうそう、チューニングは結構大事ですよ。
ヘヴィーなサウンドでベースとギターのチューニングがちょっとでも
ずれていると、気絶しそうなサウンドが発生します。ブリッジに右手を
押し付けすぎるアマチュアプレイヤーを良く見ますが、殆ど音程が
狂っていて、もっと言うと、ヘヴィーな音を出すことだけに耳が行って
しまって、正しい音程で弾く意識が少し足りないのかな?と感じる時が
あります。ヘヴィーな音楽こそチューニングはしっかりしたいですね。

順アングルという言葉はギター界では良く聞く言葉だと思いますので、
詳しくは説明しませんが、要はピックを斜めに当てているわけですよ。
そうすると「ザクザクした質感」がさらにアップして良い感じになります。
(ちなみに、クリーン・トーンで低音弦を弾く時は平行アングルに当てて
います。)軽いピッキングというのはですね、ヘヴィーに弾こうと
思って力んで弾くと、やはり音程の面でしっかりとしたチューニングが
得られないので、出来るだけリラックスしたピッキングをしたいですね。
結構誤解されている人が多いと思うんですが、ヘヴィーなサウンドは
力いっぱい弾くのではなく、「ピックが弦を通過する速度を速くする」
事によって得られるんですよ。ピックを硬く握り締めて腕で力任せに
ピッキングしても、良い音は出ませんし、音程も悪いし、リズムの面でも
厳しいと思います。メタルのリフは速いスピードのピッキングを持続
して弾かなければいけない場合も多いと思いますから、「持続力」の
面でも力を入れて弾くのは良い結果にならないと思います。

これだけで殆どのトラブルは解決すると思いますが、ヘヴィーな音を
出すには古い機材よりは、新しい最近発売されているようなアンプや
エフェクターを使った方が楽だとは思います。アンプ・シュミレーター
とかも信じられない位音良いですからね。あと歪みの設定ですが、
僕自身は自分が良い感じだな、と思った歪みの設定から「1メモリ位
歪みを下げる」ようにしています。その方が僕自身は音抜けが良い
サウンドになっていると感じています。よろしければ参考にして下さい!

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