Q&A


  ■効果的な練習メニューを教えてください。
質問:「■ジョイントによるスウィープの方法」の
回答ありがとうございました。練習は時間区切ってやってます。
@チューニング(6弦だけチューナー使って、後は耳で)
Aクロマチックやって(これは時間計ってる訳でなく、僕がいつもやっている
パターンを全部やるとちょうど15分から20分ぐらいになってくれます)
Bドレミファソをテンポ60〜140あたりで、裏で8分・3連、表で
2拍3連、3連で2個目や3個目にクリックを鳴らしたりを25分ぐらい
(減らそうと思ってます)
C右手の早弾きピッキングは苦手なので30分以上やって(うまくいかず)
Dソルフェ(バンドスコア作り)を20分
E指板のアルファベットの暗記(今はほぼ覚えたので、確認の意味と、
#もパッと押さえれるように軽く5分ぐらい)
F3度と6度のハーモニーのポジションの暗記(これもだいぶ覚えましたんで
確認の意味で5分ぐらい)
Gブロークンコードの暗記&スウィープの練習(20分ぐらい)
Hメジャースケールの1・2弦のみのポジション暗記(これもだいぶ
覚えましたんで確認でちょっとだけ。そろそろ実際に使われてる
フレーズをやらなきゃと思っていてまだやっていない)
大体これが今の日課にっていて2時間ぐらい。あとはコピー
(鍛錬用とネタ用)を最低2時間半ぐらい。鍛錬用コピーは
ヌーノベッテンコートのソロ。ネタ用コピーは最近始めたもので、
マディウォーターを片っ端からタブ譜に書いてやってます
(自分はネタが決定的に足りないし、アドリブに慣れてないな、と痛感したので。
やはりまずはブルースで基本のペンタから鍛えたほうがいいんですよね?)。
全部で基本4時間半になるわけですが(卒論もあるので)、最近では足りない
感じがして、延々とネタ用コピーをしたいと思ってるところです。
もし何か問題ありましたら、教えてください。


回答:らーめんさん、すごい努力家じゃないですか!
一日4時間半の練習ってなかなかのものですよ。らーめんさんの
事だから当然集中して練習を実行しているんだろうし。
クラシックの演奏家で8時間位は練習やっているはずですから、
それと比較して考えたとしても決して努力が足りないとは僕は
思いませんよ。とても良いと思います。

ですから、「基本的には問題ない」という回答を前提としたうえで
僕の意見を書かせてくださいね。

@チューニング(6弦だけチューナー使って、後は耳で)
→これは、「どの弦もチューナーを使って正確に合わせる」方が
らーめんさんのレベルだったらそういうことをやった方が良いと思います。
人間の耳なんて気分で聴感は変わるんですから全然信用ならないですからね、
プロの技術の習得を目指しているらーめんさんにとっては、理想的には
「常にアンプに通して練習する、その際にチューナーを経由してアンプに
接続して弾く、たまにチューナーの表示を確認してピッチが合っているか
調べる」位の勢いで良いと思いますね。調律士を目指しているわけでは
ありませんから、堂々とチューナー使って「確実に合わせて」ください。
当然相対音感の習得のためにそうしているんだと思うんだけど、
音感は精度の良いチューニングをされた楽器で長いこと演奏していないと
なかなかつきませんよ、っていうか、チューニングの悪い楽器で演奏して
いると音感狂いますよ。僕ある程度は絶対音感あるんですが(クーラーの
音程まで正確にとれませんからね!!)、鍵盤を離れて、ギター始めてから
一時的に音感悪くなりましたから。音感鍛えるのはやっぱりDのバンドスコア
作り20分でしょう。最初は実感無いと思いますけど、そのうちとてもしっかり
音が聞こえるようになりますよ。20分から1時間に伸ばしたらどうですか?

あとは、ヌーノの早弾きもABCGのメカニカルトレーニングも結局
やっていることは同じなんですから、一日一個で良いです。あんまり
沢山やらないほうが良いと思いますよ。人間の記憶できる事なんて
そんなに多くないですからね。一つのフレーズをじっくり覚えるほうが
良いのかな、という気が僕はします。

BEFHやネタ用コピーとかは狙ってやるものではないかもしれませんね。
アーティスティックだとは僕は思えないからです。自分が影響された
フレーズがあって、それを純粋にコピーしていて、純粋な気持ちで
アドリブをやったときに、たまたまそのフレーズが出てしまった、と
いうのはアーティスティックだと思うんですが、ネタフレーズっていう
言葉に既に僕はもう入っていけないので、なんとも言えない部分もあります。
若干ロボット的フィーリングを感じてしまって、僕もそういう練習を
していた時期があり、しかし現実的にそういうセンスは全て排除した、
という経緯があるだけになんとも言えないのかもしれませんね。

最終的にギターの上手さって、グルーブ感やフィーリングの部分が
結構大きいんだなと、色んなオーディションの審査をしたり色んな
ギタリストの演奏を聞かせてもらったりする中で感じているんですよ。
それなら、練習の段階から、グルーブしている練習であったり、芸術的な
フィールに満ち溢れている練習でないと、練習とは言えないのかな、って
気が僕はしてしまうんですよね。

ですから、僕自身の練習は主に2つに分けています。
@メカニカル・トレーニング
Aグルーブ、フィーリングを鍛えるトレーニング
かな・・・@は練習全体の半分を超えないようにしています。@の
内容についてはらーめんさんのメソッドで問題ないと思うんですよ。
ただ、@の最終的な落としどころとしては「左手と右手がリラックス
した状態で、手に汗をかかないで力まないで弾ける」というのを
目標にしたほうが良いです。「速く弾ける」かどうかは実際は
どうでも良いことかな、って気が僕はします。

問題はAなんですよ。基礎を身に付けたミュージシャンにとって
最も重要な、っていうかこれはMUSTなテクニックなんですが、
「アイディアが思いつくか、思いつかないか」っていうことです。
それにはフィーリングやグルーブやメロディックなセンスが必要だと
僕は思います。で、練習方法なんですが@が未完成なうちは、
ためになるとかならないとか、一切無視して好きな曲をコピーして
スコアにおこして弾けるようにする、これで十分だと思うんです。

@がもし完成したとしたら、いよいよ外に出て行ってセッションを
したり、バンドを作ってライブをしたり、曲を作ってフレーズを
考えたり、他のアーティストのサポートでギターを弾いたり、
スタジオ・レコーディングを体験する等、経験を積んでいかないと
いけないと思いますね。@が終ったとしたなら、もう家で練習して
いるだけでは上達しませんから、家から飛び出して経験を積みましょう。
外に出てミストーンを出して強烈な失敗をしても全く問題無いです。

最後に、”@=脱力”です。力んで力任せに弾いても演奏は上達しません。
クラシックの人たちは凄いんですよ。たった一つのフレーズを
何回も何回もゆっくりゆっくり弾いて指になじませていくんです。
人間は弱い生き物ですから、すぐ速弾きしたくなってしまいがちですが、
そうすると結果的に力の入った悪いフォームだけが指に刻み込まれる形
になるのです。僕も速弾きの誘惑に耐える根性を身に付けたいと思って
いつも鍛錬してますよ。らーめんさん、頑張ってくださいね!!(^ ^)

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