Q&A


  ■コード進行を意識しながらアドリブをとる事について
質問:いま”コード進行を意識しながらアドリブをとる”ということに
少しずつ挑戦しているのですが、いままで部分転調以外は耳だけで
合わせていた僕にとってかなり難しいと言うより、どういう感覚なのか
よくわからないで、少し確認させてください。
@”その時のコードの構成音から始まって、その時のコードの構成音で
終わるフレーズを弾くと、メロディアスなソロになる(コード感が出る?)”
ってことで良いんですよね?
A”コード進行を意識しながらアドリブをとる”と言うのは、
別にブロークンコードフレーズだけじゃないですよね?それならわかり
やすいし、僕もできるときはたま〜〜〜にやりますけど、それとは別に、
コード構成音の間を経過音で埋めたようなスケール的なソロのことですよね?
B僕は最初はまずキーのスケールが指板上に見えて、そのあとブロークン
コードを見ようとすると、今度はキーのスケールが指板上から消えちゃう
んですけど、二つが同時に重なって見えているような感覚なんですか?
C”とはいっても終始ブロークンコードが見えているわけではない”
とのことですが、どういう時・どういうソロの時見えればいいんでしょうか?
Dクイーンのソロはメロディアスかなぁと思い、アナライズしていますが、
いまいちピンと来ません。ほかに”コード進行を意識しながらのソロ”で
参考になるソロやギタリストを教えてください。
よろしくお願い致します。(from らーめんさん)

回答:どもども、らーめんさん!
では、以下確認&参考にしてみてください。

@”その時のコードの構成音から始まって、その時のコードの構成音で
終わるフレーズを弾くと、メロディアスなソロになる(コード感が出る?)”
ってことで良いんですよね?

必ずしもそうではないです。やっぱりそのソロのメロディー自体が
メロディアスなものでないと、コードの分散和音だけ弾いても
メロディアスにはなりません。しかし、コードの構成音を大事に
すると、そのコード進行感をしっかりと表すソロになりますので、
曲ごとにソロの個性が出しやすいですよね。

例えば、Key=Cでテンポ120の曲を2曲作ったとしましょう。
1曲目のソロのコード進行が、
F → G → Am → C だとします。
2曲目のソロのコード進行が、
C → Em → Am → G だとします。
使えるスケールは、当然Cメジャーペンタトニック、Cブルーノートペンタトニック
等が考えられますが、僕が言いたいのは、1曲目と2曲目のソロの違いを
しっかりと出していきたい、という事なんですよ。
これをペンタトニックだけで弾くのであれば、勿論それは全く問題なく
良いアプローチなんですが、沢山のセッションに参加して、沢山のレコーディング
をしてくると、ペンタトニック一発だけでソロを弾いていると
「あれ?このフレーズ前に誰かのレコーディングで弾いたっけ??・・・」
と思うことがあるんです。それはやはりギタリストとしての意地もありますんで(笑)
やはり全く同じソロを弾くっていうのは僕は抵抗があるんですよね。
上記の2曲のギターソロは何にも考えないで手癖だけでペンタトニックを
連発したら、バックのコードは違えど、ソロとしては下手すると
2曲とも同じようなソロになってしまうかもしれません。

そういう時にですね、楽曲のコード進行やリズムが頭にしっかりと入っていると
他の曲に似ないソロが弾きやすいんですよね。ペンタトニックでのソロに加えて
そういうコード進行を把握したフレーズを弾いてあげると、その曲独自のハーモニー感
を生かしたようなソロが弾きやすい、と僕は思います。結果としてメロディアスな
ソロになりやすいと僕は思う訳です。

A”コード進行を意識しながらアドリブをとる”と言うのは、
別にブロークンコードフレーズだけじゃないですよね?それならわかり
やすいし、僕もできるときはたま〜〜〜にやりますけど、それとは別に、
コード構成音の間を経過音で埋めたようなスケール的なソロのことですよね?

そうです。

B僕は最初はまずキーのスケールが指板上に見えて、そのあとブロークン
コードを見ようとすると、今度はキーのスケールが指板上から消えちゃう
んですけど、二つが同時に重なって見えているような感覚なんですか?

2つだけではありません。キーのスケールにはポジションがあるのは
ご存知ですよね?僕はメジャースケールを5つのポジションで記憶する
演奏スタイルで弾いています。そして、その5つのポジションの中には
それぞれダイアトニックコードが存在します。例えば、僕が「タイプ1」
と名付けているスケールポジションがありますが、そのポジションは
Cメジャースケールだったら1フレット〜5フレットの中で完結するポジション
なんですね。で、そのタイプ1の中だけでダイアトニック・コードが
見えてないといけないと僕は思います。ダイアトニック・コードというのは
「良く使うコード」なのですから、作曲やアレンジ、セッションをしたりする
時にでも「すぐ弾けないのはまずい」です。ですから、まずスケールポジション
の中だけでダイアトニックコードが見えるようにします。これで2つ。
さらに、そのダイアトニック・コードのブロークン・コードがコードフォーム
とセットになる感覚で弾けるようにトレーニングしています。合計3つの
ポジションが重なって見えています。

C”とはいっても終始ブロークンコードが見えているわけではない”
とのことですが、どういう時・どういうソロの時見えればいいんでしょうか?

見えているわけではない、というか、そういう時は他の事を想定して
弾いているだけです。見えないのではないです。
見ようと思えばいつでも見えます。ブロークンコードを考えないで、
メロディーの流れるままにメジャースケールだけで演奏することも
ありますし、ある音を目指して、その音に行きつくように半音で
弾いていく事もあります。見たい時に見えないのは厳しいですよね。
基本的には、Major7th、minor7th、7thコードは見えていたいですね。
どういう時見えれば良い、ではなく、「見たくなった時に見たい。」
これです。

Dクイーンのソロはメロディアスかなぁと思い、アナライズしていますが、
いまいちピンと来ません。ほかに”コード進行を意識しながらのソロ”で
参考になるソロやギタリストを教えてください。

ジャズ系のバックグラウンドを持つギタリストではないでしょうか。
僕が好きなのは、ジェイ・グレイドン、ジョン・スコフィールド、
ジョージ・ベンソン、ロベン・フォードとかですね。グレイドンは最高ですね。
僕としては、ああいうソロを常に弾きたいものです。(理想系)

ではでは!!

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