Q&A


  ■仕事につくまでのプロセスがわかりません。
質問:はじめましてこんにちは。よくHP楽しませてもらっております。私は最近就職活動を
はじめた大学三年生です。今将来の事で悩んでいます。私は小さいころから楽器に
打ち込んできました。いわば音楽にしか一般人より優れている点がない人間です笑。
そんな私は当然音楽に関る仕事をしたいです、というか自分の好きなことでなければ
プロフェッショナルな力が求められる今の時代生きていけないと思うのです。僕が
コンサルや金融の世界へ行ったらストレス死かリストラが関の山ですから笑。
実際、最初は色々模索しようと、放送や出版の企業を受けてみました。しかし、面接や
エントリーで悉く落とされ、やっぱり音楽関係だと思ったのです。何故かというと強い
志望動機が浮かばないからです。夢は?将来どうなりたいか?と聞かれるのですが、
夢はミュージシャンと何年も前から思っていたので他の業界だと私には決定打が出ないからです。
音楽関係では今2つの選択肢を考えていて、第一希望は勿論ミュージシャン関係の
仕事です。しかしそれだけ考えても人生そんなに甘くは無いのでレコード会社などの
音楽事業系の仕事も考えています。ミュージシャンであれば私は音楽学校に通う
つもりです。(ギター教室には現在通っていますが・・)
しかし、前者は仕事につくまでのプロセスがわかりません。コネと実力とよく言われ
ますが、加茂さんは大学卒業後、どういうプロセスで今の仕事についたのですか。
最初からミュージシャンになるという明確なビジョンがあったのですか?あとこんな私に
これからの人生におけるアドバイスなどを下されば幸いです。(from テイラーさん)

回答:はじめまして、テイラーさん。最近は3年生でも就職活動が当たり前に
なってますよね〜。僕が大学の時は3年から活動する人は準備が速い人っていう
イメージがありましたが今は当たり前ですもんね〜。就職難の時代ですよね。

僕の大学卒業後の活動に関しては、このQ&Aページの
「■加茂さんはアマチュアの時はどんな事をしてたのですか?」
を参照いただければと思いますが、実際の所バンド活動とセッション以外は
あんまり活動はしてませんでした。
確かにコネクションというのは一つの要因になってくるとは思うのですが、
僕の意見に関しては、まずそういうことを一つおいておいて、
バンドやアーティスト活動をガンガンやったほうが良いと絶対思うのです。

それは何故か?2つの理由があります。Q&Aの
「■音楽関係の就職に有利な能力・知識・技術は何ですか?」と合わせて
読んでいただきたいのですが、音楽は就職するという考えでやるものではないと
僕は思うんです。すなわち、大学を卒業して就職活動の一環の中に「音楽」が
入るというのは違うと思うんですよ。音楽に携わって、、、という考えでは
音楽の仕事につくのは難しいと思うんですよ。ライバルが多すぎて宝クジの世界に
なっていきます。というか、元々、宝クジのような活動なのかもしれません。
だから、多くの人は収入になるかとか就職とかバイトとか、そういうのを
一回横においておいて「一生懸命何も考えないで活動」なさってるんだと思います。
信じられないかもしれませんが、今は音楽大学の「大学院」
とかを卒業しても「音楽業界に行くのは辞めなさい」とアドバイスされる時代ですよ。
就職とかを考えてやるものでは無いと僕は考えています。当然、そこにはリスクが
生じてきます。活動の仕方は人によって違いますから参考例等もありません。
しかし、そのリスクに打ち勝ち緊張感のある独自性のある音楽を奏でる・・・
そこに、アマチュアには出せないプロの音が生まれると僕は考えます。
指が動けば、何かが出来れば、プロになれるわけでは無いです。
音に「自分の想い」が乗せられるかでしょう。そこには就職活動の概念と全く
異なる世界があります。

別な観点から、殆どの音楽的友好関係(コネクション)は、音楽を共に演奏する、
音楽を共に創る、等の関わりから発生すると思うんです。やっぱりミュージシャン同士
ですから、巧い言葉は話せないけど音出して初めて通じ合うみたいな所あると思うんですよ。
だから、バンドをガンガンやっていく、セッションをガンガンやっていく中から
そういう人間的つながりって生まれてくるんじゃないでしょうか?
僕はマネージメント能力は優れていないので、敏腕マネージャーのようにうまく人を
まとめたりすることは出来ないかもしれませんが、音楽を本当に純粋にやっています。
だから同じく音楽を愛する人たちとはすぐに仲良くなれます。そういう友好関係の
中から仕事が発生する事はお互いプロ同士ですし、あるかもしれません。
しかし、仕事があるかもしれないからという意味でバンドやセッションをやっている
わけではないんですよ。本当に就職活動とは真逆で一切メリット感のない中で
「単に面白い事がやりたいから集まった」という音楽的つながりに僕は信頼感を持ちます。
そこにプロセスは存在しません。〜〜が出来たからプロ、っていうのは恐らく有り得ないですよ。
〜〜も出来ないからプロにはなれないっていうのはあるかもしれませんよね。ギターだったら
僕は「サイド・ギター(バッキング)」「アコギとエレキ両方弾ける」「典型的ギター奏法
(チョーキングとかスライドとかギター的歌い回しとか)が出来る」というのは
必要かなと思いますが。何かの参考になれば幸いです。

最後に、僕ごときが人生のアドバイス等をするなんておこがましい話なので
ご意見ということでとどめさせていただければと思いますが、
「自分の好きなことでなければプロフェッショナルな力が求められる
今の時代生きていけないと思うのです。」とは僕は思いません。
逆に、人生とは「好きな事と得意な事がイコールな人というのは殆どいなくて、
殆どの人が得意な事と好きな事が真逆だったりするわけで、得意な事で仕事を
するのが僕はプロフェッショナルだと思いますが、その好きな事との関係を
巧くとりながら悩みつつ試行錯誤していくもの」だと僕は考えてるんです。
楽しいのか?と言われたらその試行錯誤自体は決して楽しいものではないでしょう。
しかし、それでもその好きな事をやっている瞬間というのが他の苦しい事と
天秤にかけた時に、好きな事が勝つからそれをやるんだと思うんですよ。
僕は他の業種の経験は無いですが、きっと他の業種の方もそれぞれ思うところ
あって仕事なさってるのかな、と思うんですよね。だから、まずはプロセスとか
気にしないでガンガンバンドをやってみたらどうですか?僕はそこに本質があるような
気がしました。がんばってくださいね!

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