Q&A


  ■ギターの練習時間
質問:ギターの練習は1日どの位すれば上手く
なるんでしょうか?(fromまぐろさん)

回答:はじめまして、まぐろさん!ギターの練習時間ですか。
これは色々な意見があると思いますので、あくまでも僕の個人的な意見
だということで捉えてくださいね。
練習時間は、「多ければ多いほど上手くなる」と思います。
但し、「適切な練習メニュー」に従って練習をした時に限り、ですが。

つまり、練習の「内容」がポイントになりますので、まずそこについて
お話をしますと、特にバンド関係の人で「練習」と「リハーサル」を
勘違いしている人が結構います。
例えば・・・
”「Smoke on the water」をバンドでやるから練習して弾けるようにする”
これは厳密には僕の言っている「練習」には入りません。
「リハーサル」の類に入ると思います。

もし、コピー曲をやるのであれば、コピーした後に「分析」をした方が
良いと思います。分析とは、ギターソロのビブラートの音がどの位揺れて
いるのかを研究する、とか、ギターのバッキングのノリを研究したり、
コード進行におけるキーボードとギターの和音の音の積み方を研究するとか。
また、アドリブソロのスケールを研究するとか、等が「分析」に入ります。
そういうことを何にもしないでただバンドで音を合わせて終わり、だけだと
何も自分の中に残らないで終わってしまうので、その曲から得られる物を
十分にマスターできないと思います。

こういう練習の事を「アナライズ(アナリーゼ)」と言います。
でも、まずそのコピー曲が現時点での自分が頑張って弾けるランクの曲か?
ということも選別しないといけません。テンポ120で16分音符のオルタネイト
ピッキングしか出来ない人が、いきなりポール・ギルバートのソロに挑戦しても
体育会系の根性論的なノリでは音楽はマスター出来ません。
逆にフォームに悪い癖がついて上達するのに無駄な時間を過ごす事になります。

ですから、コピー以外にも自分の指を自由自在に動かせるようになるための
「メカニカル・トレーニング(メカテク)」に時間を割いて練習しないと
いけないのです。ピッキング、カッティング、チョーキング等の奏法的な練習と
スケールや、コード等のフォームを覚える練習も必要です。こういった内容を
十分にフォローしながら練習メニューを構築していかないと合理的な上達は
なかなか見込めません。

そうするとそれに比例して練習時間も膨大に必要になってきます。
こういう話はやはりクラシックの人達を見習うべきだと思います。クラシックでは
1日8時間の練習時間でも少ない、と聞きます。また、プロ志向の人の場合は
特に注意して欲しいのが、プロになると仕事をこなしていくことも必要なので、
まとまった練習時間を取る事がとても難しいです。社会人の方の場合も同様ですね。
ですから、学生のうちにどの位の練習時間を楽器に対して取れるか?ということが
将来の明暗を分ける、と個人的には考えています。もしプロを目指しているので
あれば、なるべく早い内にギターの練習を沢山したほうが良いですよ。
プロになると他にも沢山やることがありますから。。。頑張って下さい!!

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