Q&A


  ■速弾きがうまくなる理由〜は、ベーシストにも役立ちますか?
質問:加茂さん、はじめまして。
ベース弾きなんですけれども、このサイトで色々勉強させて頂いています。
まだまだ初心者でピック弾きなのですが、
「ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング」と
「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」はベースでも役立ちますか?
もし役立つとすればどちらの本が総合的な力を養うのに効果的でしょうか?
演奏ジャンルはハードロックやメタル、ラテン、クラシカル(主にバッハ)ですので、
速いものからリズミカルなものメロディアスなものまであります。
お手数ですが、もしお時間があれば回答頂けると幸いです。
(from Mbassさん)

回答:Mbassさん、こんにちは。メールありがとうございます。
なかなか時間が取れず返信が遅くなってしまってすみません。
他の方からも質問や激励メール等沢山頂いているのですが、時間が
全く無くて質問も溜まっちゃうし、お返事もなかなか出来ない状況です。。。
遅くなってしまいましたが、回答させていただきます。

現時点で僕の作った2冊の本
「速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由」と、
「ひたすら弾くだけ!ギター・トレーニング」に
ついては、ギタリストが練習する事を目的として執筆しているので、
フレーズについても、全て「ギターらしいフレーズ」というものが掲載
されています。ですので、ベーシストの方が練習するには、あまり適切
ではないかもしれません、というのが僕の考え方です。

勿論、まるでギターのようなベース・フレーズを弾くベーシストも
いますよね。そういう意味においてギターのフレーズを研究するのは
とても良いことだと思うのですが、ここではもっとベーシックな意味に
おいてお話すると、ベースはベースらしいフレーズ、ギターはギターらしい
フレーズというのを、特にビギナーのうちはマスターすることが
大事だと思いますよ。

例えば、ご自身の音楽性としてはメタルをやるにしても、勉強する過程に
おいて、基礎的なジャズのウォーキング・ベースパターンを学ぶのは
全く悪い方向にはいかないと思います。ウォーキング・ベースはとても
ベースらしいフレーズですからね。実際にそれを人前で演奏するかどうか
というのはさほど問題ではありません。

テニス選手が、走ったりウエイト・トレーニングをするのと同じ事だと
思います。確かにボールに慣れる、試合に慣れるという意味では常に
ラケットを握ると良いでしょう。しかし、自分のスマッシュのスピードを
倍の速度にしたい、等「根本的な練習」という事に迫られた時に、テニスを
やっているだけでは上達しないですよね。だから、テニスに必要なあらゆる
要素の練習をすると良いのです。それが実際に「試合で使わなかった」としても。

なので、ベーシストはベースという楽器の個性を発揮できる
ベースらしいフレーズ(あらゆるジャンルのもの)を練習すると良いでしょう。
ラテンが好きだったらジャズを勉強するのも良いと思います。
ジャズのコード・チェンジに対する解釈、スケールの解釈はメタルをやるに
しても必ず勉強になると思いますよ。

そういう意味で、ギタリストが勉強するのに「ひたすら弾くだけ」や、
「速弾きがうまくなる理由」は向いていると思うんですよ。
「速弾き〜」については、ただスケールを速く弾くだけじゃなくてギターらしい
チョーキングやスライド、ピッキング・ハーモニクス等色々な表現を入れた
フレーズを解説しています。これらを練習するとギターの速弾きにはメリットが
確実にあると思います。「ひたすら弾くだけ」については、一冊の薄い本の
中に様々な音楽ジャンルのエッセンスを凝縮したので、とにかく気軽に練習しながら
練習の質は深いものに出来る、という仕上がりを目指しました。

Mbassさんにもきっと向いている教則本があるはずなので、色々と探してみて下さいね。
でも、僕の本に興味を持ってくれてとても嬉しかったです!ありがとうございました!

[前のページ]  [メニュー]  [次のページ]