Q&A


  ■フロイトローズのギターでユニゾンチョーキングはできるのでしょうか?
質問:こんにちは!前回、僕の質問にわざわざ答えてくださって
ありがとうございます。なんとか、解決までいけそうです(多分ですが^^;)
さて、質問のほうなんですが、最近、加茂さんの教本
「速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由」のストレッチフレーズ
(トラック30です)を練習してるのですが、ここで疑問が生じまして、
CDには模範演奏として練習フレーズを一回通したら一度演奏を終えてますが、
実際に練習するときは、何回もノンストップ、エンドレスみたいな感じで、
10分とかガーッって弾いたほうがいいのでしょうか?(説明下手ですみません)
CDのように、ドラム→練習フレーズの演奏→ドラム→演奏・・・
でも大丈夫なのでしょうか?曲によっては、曲の大部分がテンポ190の
マシンガンピッキングだったりするんですが、それにも対応できるように
なるのでしょうか?それと、トレモロユニットがフロイトローズのギターで
チョーキングすると、チョーキングしてない弦のピッチは下がるじゃないですか。
だから、ユニゾンチョーキングとか、苦労してるんですが、フロイトローズの
ユニゾンチョーキングはできるようになっても、シンクロナイズドトレモロユニット
やアーム付きでないギターでも、ユニゾンチョーキングはできるのでしょうか?
それにフロイトローズのギターで、加茂さんの教本にも出てきた、人差し指で
1、2弦を押さえた状態で、3弦をチョーキングする場合ですが、音程は
正確にできるものなのでしょうか?毎回長くなってすみません^^;
また、よろしくお願いします。(from 発掘あるかも大辞典さん)

回答:発掘あるかも大辞典さん、こんにちは。
前回は左手のフィンガリングについてのお話でしたよね?解決に向かっている
ようで良かったです。(^^)それから、「速弾きがうまくなる理由
ヘタな理由」をご購入いただき、ありがとうございます。世の中に速弾きを
扱っている教本は既に沢山ありますので、僕の本はただ速く弾くだけじゃなくて
メロディアスに弾くアイデア、アドリブへの発展等、色々と工夫したつもりです。
気に入っていただければ幸いです。

さて、トラック30ですね。これは、Em7コードの分散和音(ブロークン・コード)
なので、通常はスウィープやタッピングで弾くと勿論弾き易いんですが
ここではストレッチの練習も兼ねて、あえて「左手で押弦して、右手でピッキング
する」というギターの基本に戻った弾き方でアプローチしています。
早速、回答です。

>実際に練習するときは、何回もノンストップ、エンドレスみたいな感じで、
>10分とかガーッって弾いたほうがいいのでしょうか?

いいえ、休憩を十分挟みながら「ゆっくり」弾いたほうが良いです。
ガーッと弾くスタイルは力みやすいし、左手を痛めますから辞めた方が
良いと思います。自分自身もアマチュアの頃にガーッと弾いていた時期も
ありますが、現在の「休み休み弾く」練習方式の方がはるかに効率が良いです。
それから、あるフレーズを「色々な速さ」で弾くことはアドリブ的観点から
考えた時にもとても大事です。このフレーズはEm7の分散和音ですから、
ポジションを覚えておくとアドリブで使えるというのはわかると思いますが
どういう曲でそのフレーズを使うか?という事はその場になってみないと
わかりませんよね。もしかしたらスローな曲で弾く場合もありえますよね。
ちょっとハネたようなリズムの曲で弾く場合もあるかもしれません。
そういう時に、ただ速くしか弾けない練習をしていると、その場でとっさに
アドリブして、そのアドリブフレーズの中で今回のストレッチフレーズを
使うのは困難だと思います。ゆっくりなリズム、速いリズムで色々と試して
遊んでみると良いと思います。

>曲の大部分がテンポ190のマシンガンピッキングだったりするんですが、
>それにも対応できるようになるのでしょうか?

190とは言っても3連符なので、このテンポよりは速く弾く事が
可能です。今の時代の世界的な速弾きの基準はテンポ200で16分音符
(勿論フレーズにもよりますが)です。練習を積んでいけば問題無く
テンポ190の3連はクリアできると思いますよ。でも上に書いた通り、
ガーッと弾くのではなくゆっくりと着実に練習してみてください。

>フロイトローズのユニゾンチョーキングはできるようになっても、
>シンクロナイズドトレモロユニットやアーム付きでないギターでも、
>ユニゾンチョーキングはできるのでしょうか?

これって多分質問が逆ですよね?
「シンクロナイズドトレモロユニットやアーム付きでないギターで
ユニゾンチョーキングはできるようになっても、フロイトローズの
ユニゾンチョーキングはできるのでしょうか?」って意味ですよね?
それと、下記も同様ですよね。

>それにフロイトローズのギターで、加茂さんの教本にも出てきた、
>人差し指で1、2弦を押さえた状態で、3弦をチョーキングする場合
>ですが、音程は正確にできるものなのでしょうか?

これはハーモナイズドチョーキングと言います。
該当するフレーズは「Track33」の事だと思いますが、Track40や64
も同様です。僕がFender USAのストラトを好んで使っている要因と
いうのは実はここにもありまして、確かにおっしゃるように
フロイドローズ系のギターだと、ユニゾンチョーキングや、
ハーモナイズチョーキングはとても弾きにくいです。一番これが
やりやすいのはレスポールですよね。あと、確か記憶だと(記憶
違いだったらスミマセン)ヴァン・ヘイレン・モデルはフロイドローズ
的なアーミングをガンガンできるのに、チョーキングした時に他の弦
のピッチが狂いにくかったような覚えがあります。(10年前位の
記憶なので、結構怪しいですが)僕がそういうギターを使う場合は
出来るだけブリッジの調整をリペアショップでメンテナンスして(自分で
やっても良いんでしょうが、僕は出来ません)可能な範囲で狂いにくい
状況を作ってもらいつつ、”雰囲気モンのフレーズ(完璧な音程を最初
から狙おうとしない)”として弾きますね。ですので、音程は正確に
出来るのか?と言われると「怪しい」というのが答えになります。
しかし、「こりゃヤバイ」と言うほどの音程にはならないと思います。
その判定ライン(ヤバイか、まぁOKか)については、自分の耳で確認
しながら行うのが良いです。チューナーであわせようとしても
フロイドローズの場合は上記の理由で難しいですから。

ギターで完璧な音程を表現するのはとても難しく、ハーモナイズ
チョーキングにしても、ピアノの音程のような綺麗なハーモニーが
出るわけではありません。ですが、「ああ、ギターが弾いているなぁ」
という雰囲気をフレーズ全体として作れればギタリストとしてはGOOD
なのだと思います。以上、参考になれば幸いです!!

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