Q&A


  ■音楽を生業にして生きる方法はありますか?
質問:はじめまして。ネットサーフィンをしていたらここにたどり着きました。
自分は15歳からクラシックギターを始め、16歳のときに友達から
ケークウォークをもらったことによって作曲も始めました。そして今は
大学4年です。民族音楽とクラシック、メロスピと呼ばれる類の
へヴィメタが好きで、自作もだいたいそのようなものが出てきます。
まあ作曲といってもそれまで音楽の成績が1か2の人間なので、当時の曲は
今聞くととても聞けたものではありません。
最近は自作曲も人に聞かせて全く恥かしくないような感じに成ったので、
出来れば音楽で細々とでも食べて行きたいと思っているのです。しかし
どのようにすればベストなのかがわかりません。一応ゲーム会社などの
サウンドクリエイターなども受けているのですが、ことごとく落ちています。
他の方法で音楽を生業にして生きる方法はありますか?(from 廃トーンさん)

回答:廃トーンさん、こんにちは。
音楽を生業にして生きる方法はありますか?とのご質問ですが、
この辺につきましては、
「■音楽関係の就職に有利な能力・知識・技術は何ですか? 」
「■仕事につくまでのプロセスがわかりません。」
「■どういうふうに活動していけばいいのでしょうか?」
等のQ&Aページの回答も参考にしてみてくださいね。その回答を前提と
したうえで、以下に回答させていただきます。

まず、ゲーム会社のサウンドクリエイターの仕事についてですが、
この仕事は圧倒的なまでに入社試験は難しいですよ。死ぬほど難しいです。
言ってしまえばプロミュージシャンでも落ちる人沢山いると思いますよ。
入社試験に必要なスキルは僕の知っている範囲でも
・ポピュラー音楽の音楽理論
・クラシック、特にオーケストラに関する音楽的知識
・音響に関する知識
・コンピューター(理系的意味合いの。例えば16進法とかも含む)
に関する知識
・DTMとDAWに関する知識(Protoolsやシーケンサーのオペレーション含む)

が無いと、まず1次試験のペーパーテストを突破できないでしょう。
この知識に加え、2次試験で「オリジナル作品の出来不出来」に関する
チェックが入るわけです。当然、3次試験、4次試験と面接があると
思いますが・・・。

僕も23歳〜24歳の時にデジタルコンテンツの仕事していましたので
その時に色んなクリエイターの方とコラボレーションしましたが、
皆さん相当レベル高いです。音楽大学や音楽専門学校で教育を受けていないと
なかなか独学で上記のスキルを身に付けるのは難しいと思われます。

ゲームのサウンドクリエイターの方ってエンジニアも自分でやっちゃったり
するんですよね。僕はエンジニアを外部に発注してお願いする場合が殆ど
ですが、そうでない人の方が多いと思われます。オリジナルに関しても
要求されることは相当高いと思いますよ。

話をちょっと変えまして・・・僕は基本的に音楽をビジネスに・・・と
考えながら活動するというやり方自体があんまりなじまないんですよ。
そういうビジネスちっくなアルゴリズム的なものから僕は離れたところにいて
音楽を創っていたいし、演奏に集中したいのです。ビジネスとして考えるのは
マネージャーやプロダクションの仕事じゃないですかね。
廃トーンさんがもし音楽の方で生計を立てたければ信頼出来るマネージャーと
出会う、つまりプロダクションに所属するような形を取らないと難しいと
思うんですよ。勿論、音楽家の中にはフリーで活動していてマネージメントも
自分でやる人もいますが、僕にはとてもそういうことはできそうにないので、
プロダクションのオーディションを受けていくのが良いと思います。
頑張ってくださいね!

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